Yes!腐漢ライブラリー

濃いめのBL漫画やBL小説などの感想を色々と。ガチッとムチっとが大好物な大人向けです。(+BLアラブもの小説読破中)

柔らかい蕾-ラヴェンダーロマンスシリーズ(2)

[ 2010/12/08 00:00 ] TB(0) | CM(0)
ラヴェンダーロマンスシリーズ第2弾。

ラヴェンダー「ロマンス」シリーズなのにロマンスの要素が一切皆無。肉体至上主義!な作品でした。「私の尻はたしかにみごとだった-(144ページ)」尻自慢も忘れてはいけません。
第1弾の熱い罠は、多少なりともロマンスが漂っていた…と感じ取ったのですが、「ロマンス」ってそもそも何なの!?
普通は「ロマンス=恋愛」だろうと思うんですけど、辞書で調べると「小説、物語」と大枠を指していたり、「大衆向けの作品(本来のローマ的といった意味から)」、「空想的、冒険的、伝奇的な要素の強い物語」なんて意味も。「ラヴェンダ~」の場合は・・・まぁ少なくとも「恋愛小説」ではないでしょうね、断言。ふぁっ、ファンタジーかなぁ?そもそもファンタジーっていうのh…。

柔らかい蕾
ジョン プレストン
4893674137

■柔らかい蕾/著者:ジョン・プレストン/訳者:田中誠/イラスト:京極薫
出版社:白夜書房(ラヴェンダーロマンスシリーズ)
装丁:新書
発行:1994.4.30

▼▼▼ …柔らかい蕾の感想を読む[ネタバレあり
 
■感想
ヤンエグのケヴィンが大学の恩師であるジャックに導かれて倒錯した世界に自ら足を踏み入れていく物語です。「ヤンエグ」なんて既に死語になりつつある言葉ですが、この作品自体15年以上も前に発表された作品ですし、作中で頻繁に登場する「レザー・バー」とやらが現在でもナウい感じで存在しているのか、はたまた前時代の遺物なのか気になる処であります。

この手の作品で1番重要なのが筋肉。そう、いかにナイス・マッスルなのかをアピールするのが重要だということに気づきました。いや、「知っていた」と「理解した」では大きな違いがあるんですよ!とにかく身体を褒める・賛美する・賞賛することに並々ならぬ情熱を注ぎ込んでいるのです。冒頭からウェイターの尻の肉付き加減をチェックし、暇さえあれば目に付く男の腕と肩に釘付けになり、胸を見れば胸毛の触り心地を思い描いたり。その都度いかに筋肉が素晴らしいかを力説されると、本を読み終わる頃にはマッチョ至上主義者の一丁出来上がりでございます(笑)。行為の激しさを描写するよりも「そこにいい男が存在しているか」を読者に想像・妄想させてリビドーをかき立てる方が重要なのかしらと思いました。筋肉話については7作目の『ヴィレッジの掟』でした方がいいような気がするのでそちらで詳しく。

30歳で人生の成功者となったケヴィンに対してジャックは「君はそろそろ次のステップに進むべきだ」と言って怪しげな施設『闘技場(アリーナ)』に連れていきます。そこではケヴィンが今までに見たこともない淫靡で倒錯的な出来事が繰り広げられていて…。
内容としてはこのアリーナでケヴィンが体験する出来事と、ケヴィンのようにこのアリーナに足を踏み入れた男がいかにしてこの場所にたどり着いたのかをケヴィンに告白するという2つの筋があります。アリーナで繰り広げられている行為についてはそりゃもう…と思いきや、割と耐性が付いているらしく平気でした。酷いことはしていてもそれは全て合意の上での行為ですし、痛そうなことといったら尻打ちくらいですかね。鈴鹿ふみさんの「ヴィラ・カプリ」が読みこなせる人なら軽ーい内容だと思います(笑)。あちらの方がずっとヘヴィーでしょう。

最初はアリーナで「遊んでいた」ケヴィンですが、次第に「遊ばれる側」になるべく訓練を受けることになります。「遊ばれる側」とは他のメンバーに隷属する人間になることで、つまりは奴隷。ただし簡単に奴隷になれる訳ではなく、厳しい訓練の末に一人前の奴隷として舞台に立てるのです!
…という短い説明だけでかなりの倒錯具合だということがお解りいただけるかと思います。どこを切り取っても突拍子もない訓練をしている訳なのですが、私が1番スゲーと感嘆したシーンは「読書する部屋」での訓練風景。この部屋では奴隷に卑猥な物語を朗読させて実際にそれを再現させるという場所で、ご主人様の命令に従ってあれやこれやと苦労しながら喜ばそうとする奴隷たちを見学して楽しみます。もうここでのやり取りが斬新すぎてあっぱれ!詳しく書けないのが至極残念でたまらないのですが、ご主人さまも「みごとだった」とたいへんお喜びになるショーでした。

そしてもう一方の男らのアリーナへとたどり着くまでの告白について。ケヴィンからすると「なぜあんなホットなヤツらが…」というイカした男が奴隷としてアリーナでいたぶられている訳ですよ。そんな男らにこれまでの経緯をケヴィンが聴くといった話が、アリーナでの出来事の合間に挟み込まれています。アメフトの花形選手だった男や、件の「レザー・バー」でトップを張っていた男、成績優秀・品行方正だった学生など、どれも「人生の成功者」だった男がなぜここに?といった部分が非常に興味をそそられました。ただし、ケヴィンの話の流れからは大幅に逸れる内容ですし、男達の話だけでそれぞれ本が書けそうなほど濃い内容なので軽く記憶が飛びます。なんだか…アメリカってすげーな!(笑)

肉体的・精神的にも奴隷となるべく訓練を受けるケヴィンが堕ちていく様を見るのも良し、他の奴隷候補生の告白を聴くのもまた良しな作品でした。
そうそう、「レザー・バー」って名前の通りに「レザーを身に纏った身体を自慢したり、そんな男をなめ回すように観察しに行くバー」ってことであってます?これこそファンタジーの世界なんですが、アメリカにはきっと現役でフィーバーしてるんだろうな…。

アクトーレス失墜―ヴィラ・カプリ
鈴鹿 ふみ
4592862716
 ラインハルト―調教官失墜
鈴鹿 ふみ
4592850327

 
[タグ : 翻訳作品 ]
■カテゴリ : ラヴェンダーロマンス
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