Yes!腐漢ライブラリー

濃いめのBL漫画やBL小説などの感想を色々と。ガチッとムチっとが大好物な大人向けです。(+BLアラブもの小説読破中)

ブルーブラッド(火崎勇)-アラブもの小説(123)

[ 2010/11/03 00:00 ] TB(0) | CM(0)
灼熱のアラブ100 ~アラブ・フェア開催中~

BLアラブもの小説(砂漠もの)123冊目。

火崎さんのブルーシリーズ3作目。ついにシリーズの冠が付きました!「ブルーダリア」「ブルーデザート」「ブルーブラッド」とくれば、そりゃ「ブル-」シリーズですよね。
1作目の「ブルーダリア」はアラブものリストには入れておりませんが、ムニャムニャ(ネタバレ)的にはリスト入りするのかしら?うーむ。

今回は返り討ち王子が主役のアラブものとなりました。返り討ち!?
たいへん素晴らしい「王子らしい受具合」が見物でございます。必見!

ちなみに「ブルーブラッド」とはそのまんまで「青い血」。貴族・名門のことを指しています。
作中では『崇高なものの証です。けれど、冷酷という意味もあるようです (53ページ)』と書かれています。

ブルーシリーズ
 1作目:ブルーダリア
 2作目:ブルーデザート-アラブもの小説(100)
 3作目:ブルーブラッド-アラブもの小説(123)

ブルーブラッド
火崎 勇
4344819829

■ブルーブラッド
著者:火崎勇
イラスト:佐々木久美子
出版社:幻冬舎コミックス(リンクスロマンス)
装丁:新書 
発行:2010.10.31
ジャンル:現代 日本
攻:大学教授 日本人 30代後半?
受:第7王子 20歳
収録:「ブルーブラッド」「高貴な夜」

-あらすじ-
アラブの小さな国の王子であるイウサールは、子供の頃出会った八重柏という綺麗な男に恋心を抱き告白した。その返事の「大人になってもまだ好きだと思ったら、自分のところにおいで」という彼の言葉を信じ、イウサールは数年後、日本にいる叔父のマージドを頼って訪問する。変わらず美しかった八重柏に改めて告白し、イウサールは彼を抱こうとしたが、なぜか逆に組み敷かれ、抱かれてしまい…。


▼▼▼ …「ブルーブラッド」の感想を読む
 
■アラブさまチェック!
 ブルーデザートに登場するマジード殿下の甥っ子。アラブ小国の第7王子で現在は大学生です。アメリカ留学済み。

■感想
攻王子筆頭のマージド殿下に続きまして、受王子トップに躍り出たのがイウサール殿下。『これぞ、これこそ受王子なのです!』と断言できるのがまた凄すぎる…。(火崎さんが凄いのかしら?)

BLアラブもの小説には王子受の作品が数少ないながらもありますが、ほとんど『受け』なんですよねぇ~。な…何を言ってるのかわからねーかもしれませんが、「ああこの子受だわ」というBL的かわい子ちゃんタイプが多いんです。そのこと自体が良いとか悪いのではなく、それって「受王子」じゃなくて「ただの受け」じゃん…と。(ちなみに『従え!』のサイ王子も受けですが、彼は立派な「受王子」です。可愛いけど(笑)。)
要するに、今回のタイトル『ブルーブラッド』、高貴とか気高い部分が抜けているんではないんですか?というわけですよ。

話は内容に戻りまして、14歳の時に出逢った八重柏を好きになったイウサールは、「大人になったら」という彼の言葉を信じています。そして20歳を迎えたイウサールは日本で働いている叔父のマジードを頼り、彼が教鞭をとっている大学へと留学してきます。

冒頭は14歳のイウサールと八重柏の出逢いが書かれているのですが、「本当に14歳なの?」と疑ってしまうくらい「王子さま」なイウサール。頭がよい、大人びているという以前に「王族」なんですよ、立ち振る舞いが。プライドの塊で常に上から目線なんですが、だって王子さまですから。自分(第7王子)以外に王子が居ることを告げられた際は非常にショックだった模様です。「自分が頭を下げる人間が増えてるんですけど!」って(笑)。

想い続けること早6年。ようやく八重柏の住む日本に行くチャンスが巡ってきたイウサールは、叔父のマジードにあれこれ頼んで日本への留学権をゲット。本当はハイスクール卒業時に来たかったようですが、父親(王様)にアメリカへの留学をさっさと決められてしまい、泣く泣く断念したそうです。
来日後にはブルーデザートの主役2人が度々登場。叔父のマジードさまは怖いです。お相手の卓也はもっと怖いのです!(笑)。2人とも仕事ができる大人なので礼節には厳しいですし、ちょっと気を抜いたイウサールには容赦なく檄が飛びます。話の中で卓也がマジードとの関係をイウサールに告白するシーンがあるので、ブルーデザートの内容を思い出して甘々な気分に浸りましょう。そうすると2人の怖さが半減するかと…。

八重柏に今でも好きだと告白するイウサール。八重柏もその想いを受け入れ、2人はめでたく結ばれたのですが・・・重大すぎる返り討ちに遭って茫然自失のイウサール。

 抱こうと思っていた相手に抱かれてしまったんですねー、衝撃!(笑)

前半で散々、八重柏は線が細くて色が白くて色っぽい。対するイウサールは背も高くて筋肉もあって父親に似て鋭い顔立ちって書いてあるのに!八重柏受だろう、通常。。。殿下じゃなくても吃驚しますよ、そりゃ。いつのも受王子なら無問題でこのまま受として流されていくだろうなと思いますが、イウサールとしては訳が分からない状態なんです。八重柏のことは好きだけど抱かれるなんてありえないし、裏切られた気持ちでいっぱいです。そのまま家を飛び出し、ホテルへと逃げ込むイウサール。プライド高き「王子さま」なので誰かに自分を変えられるのが我慢ならないようです。例えそれが好きな相手でも。

この後、ホテルでグルグル考え込んで同級生(女)を抱いてみたり、ダラダラしすぎてマジードに怒られたり、鬱憤晴らしで卓也にちょっかい出したらまたマジードに怒られたり卓也に怒られたりで散々なイウサール(笑)。でも卓也とはちょっと打ち解けて色々と相談したりで、徐々に自分と向き合い答えを見つけ出していきます。
終盤には八重柏との建設的な話し合いの上、晴れて恋人同士になるのですが「こんな告白聞いたことがない!」というスペクタクルすぎるイウサールの発言に土下座もんでした。

 『私は惨めな物乞いのように愛情を求めることはしない。誰にも私を自由にはさせない。それをしていいのは八重柏、お前だけだ。お前だけに、私を愛することを許す』 (197ページ)

ははぁ~、恐れ入りました。これぞ「王子」!プライドから生まれてきた王族さまなのですよ~。あくまでも「愛させてやる」というスタンスがステキすぎますね!でも決して高飛車な雰囲気は出ていないんです、不思議。これぞ「高貴な血」のなせる技なのかしら?
イウサールの告白だけを取り上げましたが、八重柏の告白部分もまたグッとさせられます。彼は彼なりに悩み抜いた結果、イウサールを抱くという行動に出たことが痛いほど分かるシーンでした。八重柏も最初からイウサールに惚れていたみたい。でも手が届かない存在なので…。

最初から互いに想い合っているのにラブラブ話ではなく、どちらかというとシリアスなアラブものでしたが、その分ラストのエッチシーンは萌えます。イウサールがあんあん言わない分、さらに萌えます(笑)。作者あとがきで倍萌えました。『将来は下克上』だと…?

短編の「高貴な夜」は八重柏視点のお話。抱かれるのは許容したイウサールを容赦なく攻める八重柏。いったい何歳差なのかなぁ?具体的な年齢は書いてないので不明(30歳過ぎという記述あり)なのですが、教授なので30歳後半かなという予想。

■コメント
第1王子の名前が判明しました!リドワーン殿下です。彼が国を継ぐらしいです。「ブルーシリーズ」になったことですし、王太子の彼にもまた一波乱あったりなんかで、シリーズ継続希望です!

アラブもの作品を123冊読んできましたけど、今回ほど誤植に泣けた作品はありませんでした。「プライド」と「ブライド」って大違いだと思うんですけど!「チョコボ」と「チョコポ」くらい違うよ!(笑) (by FF14)
完全に目と思考が停止しました。
いつもなら笑いにするか(それもまた酷いんですが)無視するんですけれども残念すぎますね…。

■今までのアラブ・フェア本はこちら。→BLアラブもの小説全部読むよ! ~アラブ・フェア開催中~
 
[タグ : アラブ 火崎勇 佐々木久美子 受王子 ]
■カテゴリ : アラブ・フェア
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