「
BLUE WARS」は10年以上前に雑誌「花とゆめ」の増刊号に掲載されていた作品です。当時は花ゆめっ子だったので、毎回増刊号まで購入して楽しみに読んでいたのですが、「いよいよこれからっ!」という時に突然の「
先生の次回作にご期待ください」アナウンスが入り呆気なく終了…こんな衝撃を受けたのは、「わん●っくコミック」が廃刊になった時以来でした(笑)
みんな知らないってば…そんな悲しい思い出のあるコミックス(全2巻)ですが、Amazonの在庫が切れている場合が多く、ようやく10年ぶりに手にすることができました!『ほんのりボーイズラブ』な感じがまた意地らしくていいのです。
BLUE WARS仲村 佳樹
-あらすじ-
武道家の息子でスーパーマッスルボディを持つ陵介。だがその正体は、園芸が趣味で花を愛する男の子!? 好きな男の為女になりたいと願う陵介の前に奇跡の花の精が現れ…。ミラクルフラワーコメディ「BLUE WARS」登場。
■感想
四六時中喧嘩している相手である群真のことが実は大好きな陵介。見た目はマッチョで「漢!」なのですが、心は可愛くて綺麗なものをこよなく愛する「乙女」なのです。群真のために女になりたいと、花に向かって願いを唱えるとそこへ妖精が現れ、「奇跡の実(7つの実を全部食べると女性化する)」が成る種を渡されるのですが…
あらすじを読む限りではとっぴな設定だと尻込みしそうですが、コメディ部分の突き抜けたハチャメチャ具合と、グッと締めるところは締める部分のバランスがよく、実はとんでもなく面白いお話です。
「スキップ・ビート! と同じ作者の作品」と説明した方が早いかもしれませんね。
陵介と群真は喧嘩(陵介的にはスキンシップ)ばかりしているので最初は意思の疎通もままならないのですが、陵介の頑張りの甲斐あって、徐々に心通わせます。いじらしいまでの陵介の行動がとにかく可愛いです。見た目はマッチョですが。
紆余曲折ありつつも、2人の距離が縮まる程に奇跡の花は成長して実を付け、陵介の女性への道が開けてくるのですが、群真は「男としての陵介」に段々と惹かれてきており…
「最後の7つめの実を陵介が食べました!でも群真は御琴の男の陵介が…」という部分で最終回!(笑)
実を食べちゃって女になっちゃうけど、男のままでいいんだよ~!どうするのさっ!?と、非常にむず痒いシーンで放置プレイ中。続編を期待するだけ悲しくなるのは分かっていますが、年に一度くらいは「そういえばあの話、面白かったよなぁ…」と思い出してしまう作品なので困ります。
見た目は男でも中身は100パーセント女の子な主人公なのでBLと呼べないけど、呼べなくもない感じですが、いつもは『がっつり・どっぷり』に浸かっているので、たまにはこんな「ほんのり」風味も新鮮です。
オススメなのは1巻と2巻の表紙のギャップに誰もが戦く様を想像するという遊び方です(笑)
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BLUE WARS と聞いて(?)思わず飛びついてしまいました~!
うわー、これ私も大好きなんです!未だに時々読み返しているし、ブログ初めて間もない頃に自分でもレビュー書いてるんですよ~(笑)
ホントに読み返すたびに打ち切りが惜しくてたまりません…。
今のスキビは普通に蓮×キョーコをプッシュしていますが、BL WARS…じゃなくてBLUE WARSの2人には世間の逆風ぶっ飛ばしてマッチョなカップルでいてほしかったですw
10年前とはまた世間の受け入れ度も違いますし、今からでも新装版出して続き書いて欲しいですよね♪